【報告】平成26年7月度埼玉IT経営研修セミナー:42名のご参加にて終了
平成26年3月度の埼玉IT経営研修セミナーを、ITC埼玉主催により開催いたします。
皆様ふるってご参加いただくようお願い申し上げます。
開催日時:平成26年7月12日(土)13:00~17:00
開催場所:浦和コミュニティセンター【地図】 第15集会室 (JR浦和駅東口パルコ9F)
内容:
研修1:『ITCが身につけるべきこれからのITガバナンスとは』
講師:日本ユニシス㈱製造流通企画部・ITコーディネータ 坂本徳明 様
研修2:『ビジネス環境分析への視点とITCの貢献』
講師:ITコーディネータ 千枝和行 様
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平成26年7月度埼玉IT経営研修セミナー報告(2014年7月12日 (土) 開催) (文責:汐見)
2014年7月12日(土) 、沖縄・九州南部に被害をもたらした大型台風8号で開催が危ぶまれましたが、
多少、風の影響がありました中、埼玉IT経営研修セミナーが、さいたま市浦和コミュニティセンター第15
集会室に、参加者42名を迎え、「講演1」「講演2」とも大好評にて終了しました。
<講演1> ITCが身につけるべきこれからのITガバナンスとは
講師: 日本ユニシス㈱製造流通企画部・ITコーディネータ 坂本徳明 様
ITCはITガバナンスを指導することが本質である、と開口一番指摘されて熱のこもった
講義が開始された。
企業内にITコンシューマライゼーションが浸透するにしたがって、従来の禁止ありき的な
ITガバナンスの考え方では対応できなくなっており、コーポレートガバナンスの中に
ITガバナンスがあるのであって、IT内部統制=ITガバナンスではない。
ITコンシューマライゼーションの本質の一つにITの利用者主導があり、
「クラウドコンピューティング」と「私物デバイスの業務利用」がその代表格である。
クラウドコンピューティングについては、リスクが強調され過ぎていて価値とのバランスを
追及していないきらいがあり、ITCはクラウドブローカと自覚して活動すべきである。
また、私物デバイスの業務利用については、いわゆるBYOD(Bring Your Own Device)で、
段階的に導入拡大を計り、それに伴うセキュリティが必要になってくる。
最後に、イノベーション経営を起こすITガバナンスの構築が重要であり、
「ITCはイノベーション経営のプロフェショナル」と強調され講義を締めくくられた。
<講演2> ビジネス環境分析への視点とITCの貢献
講師:ITコーディネータ 千枝和行 様
ITガバナンス研究会は、企業統制面からのIT技術導入の議論を通して、
ITCに役立つようなノウハウの提供を行ってきました。
今、注目されているオープンデータを利用したビジネス展望について、
ビジネス的ヒントと考察について、解説いただきました。
ビジネス考察の軸としてSWOT分析に代表される「四象限分割法」を多種の例を挙げて
説明され、大いに参考になった。
官公庁の公開データに代表されるオープンデータ・ビッグデータについては、
各国政府、公共、一般の各種データを提示された。
その解析ツールとして、主成分分析・因子分析・クラスター分析・多次元尺度構成法・
アソシエーション分析・共分散構造解析・テキストマイニングを挙げられ、
数種のオープンデータの分析例を示された。
また、ロジカルシンキング(論理的思考)の方法として、イッシューツリー・プロフィットツリー・
経営尺度の関連・バランススコアカードを挙げられ、これらも例示された。
静かな講演の中に、確固たる実績に裏打ちされたものが感じられ、大変勉強になりました。