物には表と裏がある。物事にも表と裏がある。
表ばかりを見ていると片面のみを見ているようで、どうにも本質を見抜けなくなってしまう。
やはり裏を見る必要があろう。
表=メリット、裏=デメリットと考えることもできる。
最近の動きの中で、例を拾えば、
安保法案については、90日も国会開催を延長して議論していたが、結局のところ、国民への説明不足は否めない。
TPPに関しても、国民の生活、経済にもたらすメリットとデメリットを十分に説明し得てないことは明白である。
消費税10%に対応する軽減税制についても然りである。
また、マイナンバー法においても、国民総背番号制度であって、1億総活躍大臣まで設けたこの度の改造内閣も含めて、国民への説明不足がある。 他にも、あげれば枚挙にいとまがない。
日常活動においても、自分から見た場合のメリット・デメリットばかりではなく、相手から見た場合のメリット・デメリットを説明することが肝要である。
国民・住民・社員等々に何かを説明する場合、メリット(表)とデメリット(裏)について十分なる議論ののち、それらを対比しつつ納得性のある説明が必要であろう。
最後に、自分自身の存在について、メリットはかなり無くなり、デメリットの方が多くを占めてきているように感じる今日この頃である。
2015年10月01日  汐見克彦