新年明けましておめでとう御座います。本年もよろしくお願い致します。
突然ですが『2000年問題』って覚えていますか?
西暦2000年にプログラム内で扱う日付処理で、コンピュータが誤動作する懸念が有りました。
幸いにも事前対策により想定された種々の問題は回避されましたが。
あれから15年、「2015年問題」が関心を集めています。今年は団塊世代が65歳に突入し、平均高齢化率が25%を超えると予想されています。
その反面、出生率は低下し、生産年齢人口は減少の一途です。
この様な少子高齢による人口減少が引き起こす影響が顕在化してきています。
昨今、「人手が足りない」と良く耳にします。建設業や飲食業では人手不足は顕著の様です。この人手不足の波がIT業界にも押し寄せ、景気回復によるIT投資の増加、メガバンクの勘定系システムの全面刷新、マイナンバー制度の導入等々の大型プロジェクトがピークを迎えます。
この様な業界事情に加え7月14日にはサーバーOS「Windows Server2003」のサポートが終了します。
「Windows Server2003」は、日本国内で稼働するサーバーの30%近くを占めるといわれています。
昨年4月9日にサポートが終了した「Windows XP」に続き、「Windows Server2003」のサポート終了により、時間と手間がかかるサーバー環境の移行という問題を解決していかなければなりません。
国土交通省の調べによれば、2015年には14万人のトラックドライバーが不足するようです。
ピーク時の2006年度には約92万人のトラックドライバーが2008年度にはおよそ86万人へと激減。
ネット通販で当たりとなっているとても便利な翌日配送が消滅してしまうのでしょうか?
医療分野では「ガンの2015年問題」が有ります。2015年には3人に2人がガンを患い、2人に1人がガンで亡くなるそうです。早期発見、早期治療を心がけなくては。更なる医療の進化を望みます。
海外に目を転じれば、第二次世界大戦終結から70周年、日韓基本条約締結から50周年になります。竹島や慰安婦問題等の歴史問題をめぐって、両国の更なる緊張の高まりが懸念されます。
この他にも、ゴルフ人口減少によるゴルフ場減少問題、投資信託の市場縮小等々・・・・・・。
新年早々、先行き不安な話ばかりで気落ちしますが、何れにしても2015年は節目の年になるでしょう。
一つ大事な事を忘れていました。
2015年は我らNPO法人埼玉ITコーディネータが創立10周年を迎えます。
節目の10周年を有意義で飛躍の年に。その為には、山積する課題を解決しなければなりません。
これぞ我々の「2015年問題」です。
有限会社エム・エイ・コンサルティング 代表取締役 町田行雄