「雲」といっても、クラウド(クラウドコンピューティング)の話をしたいと思います。
 私たちの身の回りに、いつの間にかインターネット上で提供されるサービスの普及が進んできて、 既に、「なくてはならないもの」になりつつあります。
例えば、Googleに代表される検索サービスは、プライベートでも、仕事上でも、片時も手放せない ものになっています。
私の場合、仕事では専ら技術情報の調査に検索サービスを使用します。というか、検索以外の方法 がない。周囲や知り合いに聞いても誰も知らないし、自分で試行錯誤しても解決の糸口も見つから ない、といったような場合でも、丹念に検索すれば、必ず何か、答えにつながる情報が見つかる というのが実感です。
 最近、デザインの基礎と、イラストレータ(アドビ社のグラフィックデザインソフト)を勉強した いと考えたのですが、講習がネットで受けられる「schoo」(スクー)というサービスを知り、 早速受講開始しました。
1講座1時間程度で、講師が(私が受講したコースでは、アドビ社認定の インストラクターが講師をされていました。)受講者とチャットでやり取りしながら進める形式 なのですが、これが何と無料で受講できるのです。(過去分の「録画授業」は有料(980円/月))
 そう言えば、最近は(だいぶ前から)メモ帳は持たなくなり、何か思いついたり、ちょっと書きと めたいことは「evernote」に入れるようになりました。
こういったように、我々の、仕事もプライベートも「雲の上」の比重がだんだん高くなりつつあり ます。
 たまたまですが、今週届いた「日経コンピュータ」冒頭の「News & Trend」の記事のタイトルは
 ・「ライセンス販売に決別する」マイクロソフトがクラウドシフトの大号令
 ・ガリバーが中古車査定のIT基盤刷新へ PaaS切り替えでコスト半減も
 ・NTTデータ、アジアの売上高を1000億円に 2023年目標に、顧客と共創ビジネス
 ・マツモトキヨシのオムニ戦略が始動 ドラッグストア初、店舗在庫をネットで確認
 ・Flash Player修正まで4日間の空白 国内で脆弱性突くサイバー攻撃相次ぐ
 ・マイナンバーで行政手続きの電子化加速 ワンクリックで年金納付の免除申請も
 ・規制緩和で広がる「領収書の電子保存」 2016年度はスマホ撮影も視野に
 ・ITサービスの2ケタ成長終わる インド2強に暗””が影響か
 ・IT部門で横行する脱法行為の根絶を 「提案書のコピペ」は著作権侵害
と、9本中、タイトルだけでクラウドの話題だとわかるのが7本(インド2強に暗”雲” は、インドのIT大手がクラウドサービスに浸食されて成長率が落ちているという話、 「領収書の電子保存」はクラウド型会計サービスの話題が中心)と、クラウド一色 といった状況でした。
 もう、「これからはクラウドの時代」ではなく、クラウドは既にコモディティであり、 「すべてがクラウドの時代」か、もしくは「クラウドがすべての時代」なのかも知れません。
 今、この記事は、「NPO法人埼玉ITCサイト」という『クラウドサービス』上に直接 入力しています。(単なるレンタルサーバ上のWordpressですが...SaaS?)
こうして使っているパソコンが、数年後にはブラウザだけになり、ディスクもソフト もクラウド側(いわゆる「シンクラ」)になっているかもしれません。
入道雲がもくもくと急成長し、あっという間に頭上を覆い尽くすように...
(村上達実)